つみたてNISAは資産形成をしていくための非課税投資制度です。
金融庁の基準をクリアした商品に少額から投資でき、初心者にもおススメです。
これから投資を始めたい人のために、この記事では初心者でもわかるようにつみたてNISAを解説します。
つみたてNISAとは?
つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資ができる非課税制度です。
投資初心者でも始めやすく、コツコツと資産形成を行えます。制度改定によって、2024年以降はさらに利用しやすい制度になります。新NISAについては後報
つみたてNISAの特徴
つみたてNISAの主な特徴として、以下の3つです。
特徴1:投資方法は積立投資のみ
つみたてNISAの投資方法は、積立のみです。
積立投資は毎月決まった日にちに一定金額を投資する方法で、少額から投資できます。
積立を一度設定した後は自分で投資タイミングを考える必要がなので、投資初心者の方でも実践しやすい方法です。
特徴2:投資で得た利益が最長20年間非課税に
つみたてNISAの非課税期間は最長20年間です。
たとえば、2023年に投資したものは2042年末までが非課税期間となり、その間の売却益と普通分配金が非課税になります。
また2024年以降は制度が刷新され、非課税期間が無期限になる予定です。20年間という期間はなくなり、20年超の長期投資も可能になります。
特徴3:積立上限金額は毎年40万円まで
つみたてNISAで投資できる金額は年間40万円までです。
毎月の投資額で考えれば、33,333円が上限となります。金額は自由に設定できますので、自分の無理のない範囲で積立を続けられます。
いつでもインターネットで金額変更ができる金融機関も多く、各々の家計状況に変化があったときでも柔軟に対応できるでしょう。
なお2024年以降は制度改定により、3倍の年間120万円まで投資できるようになります。
新制度における非課税保有限度額は1,800万円ですが、現行のつみたてNISAで投資した分は算入されません。
そのため、たとえば2023年からつみたてNISAを開始すると、最大で1,840万円の非課税投資残高を保有することが可能になります。
つみたてNISAとNISAの違いって
つみたてNISA | NISA | |
---|---|---|
非課税期間 | 20年間 | 5年間 |
非課税投資枠 | 年間40万円 | 年間120万円 |
投資方法 | 積立のみ | 一括・積立 |
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAは無理のない金額で少額投資でき、手間もかからない制度です。
早く始めることで運用期間も長く確保できます。
それでは、具体的にメリットを見ていきましょう。
メリット1:少額から投資できて始めやすい
つみたてNISAは少額から投資を始められます。
毎月5,000円や1万円など、任意の金額で積み立てられるので、生活に負担がない範囲で継続できます。金額変更もいつでも可能です。
メリット2: 18歳から利用でき長期的にコツコツ運用できる
つみたてNISAは、口座開設する年の1月1日時点で満18歳以上、かつ日本在住の方なら誰でも利用でき、長期的にコツコツ運用できます。
メリット3:購入タイミングに迷わずほったらかしで運用できる
つみたてNISAの投資方法は「積立」のみです。
設定した間隔で定期的に買い付けていくため、自分でタイミングを考える必要がありません。
運用に手間がかからず、一度始めればほったらかしで継続できるのがメリットですが、
資金管理はしっかり行っていきましょう。
つみたてNISAがおススメな人
つみたてNISAは投資初心者でも始めやすい制度といわれています。
具体的にどのような人が向いているのでしょうか。おススメな人を見ていきましょう。
初めて投資をする人、投資経験が少ない人
つみたてNISAの対象商品は、長期・積立・分散投資に適した投資信託があらかじめ選ばれています。
つみたてNISA対象商品は、購入時手数料がかからないため、投資金額をそのまま運用に充てることができ、その分利益が減ってしまうことはありません。
リスクの少ない投資なら始めたいと思っている人
つみたてNISAは長期投資が前提の制度です。
長く運用するほどリターンが安定する傾向があるため、リスクの少ない投資なら始めてみたいという人に向いています。
少額でコツコツ投資したい人
つみたてNISAは、無理のない金額からコツコツ積立ができます。
自分の好きな金額を設定でき、まとまったお金を用意する必要もないため、いつからでも始めやすい制度です。
つみたてNISAを始める時、注意する事
つみたてNISAには注意しないといけない事もあります。
口座開設をする前に知っておきましょう。
元本割れのリスクがある
つみたてNISAの商品は元本が保証されていません。
必ずしも運用益が出るわけではなく、運用中に値下がりして損を抱えてしまうこともあります。
しかし、下落して損になっているときでも積立を続けることで、平均購入単価を引き下げる効果が働き、相場が回復した際には利益が出やすくなります。
途中で積立をやめると、その効果が弱くなりますので、相場下落時にも継続購入することが結果的に元本割れリスクの低減につながります。
リスクがゼロになるわけではありませんが、損を抱えたときでも慌てて売らず、長い目で積立を続けることを意識しましょう。
口座開設は1人1口座のみです
つみたてNISAは1人1口座のみ開設できます。
1つの金融機関でしか利用できません。
商品ラインアップは金融機関で異なるため、口座開設するときは事前に取扱商品を確認しましょう。
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